FairWind

コラム

東大生がオープンキャンパスに向けて綴ったコラムの一覧です。

オープンキャンパス体験記

オープンキャンパス体験記

はじめに こんにちは! 山口県出身で、東京大学 文科二類 2年のT.H.です。 「東大なんて雲の上の存在だ」 と気後れしていた高1の私は、オンラインオープンキャンパスに参加したことで東大を本気で目指し始めました。 皆さんには、東大生を身近に感じることができる2025年度のオンラインオープンキャンパスにぜひ参加してほしいです! 本記事が、高校生の皆さんの進路選択に少しでも役立てば幸いです。 オープンキャンパス前~東大なんて夢のまた夢~ 東大生は雲の上の存在......? 昔から日本最高峰の大学・東大に憧れていた ものの、身近に東大関係者がおらず、東大受験は夢物語でした。 高校生になって真剣に志望校を考え始めましたが、「中学受験もしていない凡人の私が受かるわけない」と東大を過度に神格化していました。 東大合格者がほとんど出ない高校だったので、無謀だと笑われるのが怖くて、先生や友達に東大志望と言えませんでした。模試の志望校欄に書くことすらためらっていました。 オンラインなら参加してみようかな 高1の夏、東大のオンラインオープンキャンパスの案内を学校で見つけました。 「オンラインでビデオオフなら気軽に参加できそう」と安心しました。 塾の先生の「高1のうちからオープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を知るといいよ」という声掛けも後押しになりました。 「雲の上の存在である東大生と話してみたい」 でもやっぱり笑われるのが怖くて、周囲には参加することを言えませんでした。 実際のオープンキャンパスで 東大生って意外と普通かも そんなこんなで高1の夏休み、恐る恐るオンラインオープンキャンパスに参加しました。 主に、東大生との対話系コンテンツに参加しました。 特に印象に残っているのが、FairWind主催の個別質問コーナー「しつもん! 東大生」 です。英語や数学の勉強法から大学生活にいたるまで1時間以上質問攻めにした私に対して、複数の東大生がとても丁寧に答えてくれました。 オンライン上ではありますが、初めて東大生と直接話すことができ、身近に感じることができました。 今まではテレビ番組のイメージが先行して「東大生=天才」と思っていましたが、オンラインオープンキャンパスを通して等身大の、いい意味で普通の東大生を知れたのが非常に良かったです。 他にもこんなことが分かりました。 東大生も天才ばかりではなく、むしろ高校時代にコツコツ努力して受かった人の方が多いんだ。 E判定からの逆転合格って本当にあるんだ。 地方公立高校から、文武両道で受かった先輩もいるんだ。 東大生は頭が良いのはもちろん、人柄も良くユーモアあふれる素敵な方ばかりだな。 すっかり東大生に憧れた私は、そこから本気で東大を目指し始めました。 「私も憧れの東大生になりたい」 先生に東大志望と伝え、模試の志望校欄は東大しか書かなくなりました。 東大生に教わった勉強法も実践し、受験へのモチベーションが一気に高まりました。 毎夏のオープンキャンパスで情報収集 こうして高1夏に志望校は定まったものの、学部までは決めかねていました。 そこで、高2、高3は東大志望者としてオンラインオープンキャンパスに参加し、情報収集に努めました。 研究室訪問や模擬講義を通して、世の中のお金の流れにより興味をもち、経済学部に進学しやすい文科二類志望に決めました。 女子東大生の卒業後のキャリアを聞き、大学卒業後の夢も膨らみました。 FairWindの「しつもん! 東大生」 にも毎年参加し、私立大学の併願や苦手分野克服法、メンタルの保ち方などを質問攻めにしました。 現役東大生と話すことで憧れの気持ちを思い出し、高3時は「来年は東大生としてこの企画に参加するぞ! 」と燃えたおかげで、何とか辛い受験勉強を継続できました。 おわりに 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。 このように、私は オンラインオープンキャンパスのおかげで東大生を身近に感じることができ、東大を本気で目指し始めました。 地方公立高校出身の私にとって、自分と似たような環境で勉強をしていた方に具体的な話を聞けたことは、以降の学習計画に良い影響を与えてくれました。 大学1年生の夏は、東大生としてオンラインオープンキャンパスの質問ライブや 「しつもん! 東大生」 に参加することができて、大変感慨深かったです。しかし、想像以上に参加高校生が少なくて、こんなに素晴らしい企画に参加しないなんてもったいない と思いました。 高校生の皆さんも気後れせず、2025年度のオンラインオープンキャンパスにどんどん参加してほしいです! そして、進路選択についてじっくり考えてみましょう。 私たちFairWindも、皆さんの東大までの道のりをサポートできるような企画を用意して、お待ちしています!

【地方から東大への挑戦】不安との戦い方

【地方から東大への挑戦】不安との戦い方

はじめに こんにちは! 地方国公立の高校から東京大学理科二類に進学した私から、「果たして自分が東大に合格できるのか?」と不安に思っている人へ向けて、私の受験期の不安や悩みについて書かせていただきます。 この記事を読んで東大を目指す方や受験・大学生活への不安が和らぐ方が増えたら嬉しいです。 東大は天才が目指すもの? 受験生時代の私はとにかく自信がなく、劣等感に駆られながら勉強していました。東大といえば「日本一」、テレビなどで目にする東大生もみんなすごい人ばかりで、「私みたいな平凡な人間が東大なんて目指していいのか?」という思いを抱えていました。 授業中も、数学の問題の解法について話し合う際に自分から提示できる考えなんてないし、周りの議論についていくこともできず、他の東大志望者とのレベルの差を感じて不安になっていました。 上記の悩みや不安の原因は全て自分の学力の低さにあることは明らかだったので、勉強して成績をあげる他にこの不安を解消する方法はないと分かってはいましたが、成績はそう簡単に上がりません。 そこで私は主に以下の三つの方法で不安を軽減していました。 一つ目は、気持ちの切り替えです! 授業での議論後や模試が返却される度に自分のレベルの低さにがっかりし「こんなレベルで東大を目指している人なんて私以外にいるのかな......」と思っていました。 しかし、ある日「自分は模試で最下位なんてことはないし、東大志望者なんて星の数ほどいる! 」ということに気づき「自分と同等かそれ以下の東大志望者もいる、当たり前だけど受験は何が起こるかわからないからやってみるしかない! 」といったマインドを持つようになってからはとても気持ちが楽になりました。 最下位をとったことがない人はもちろん、ある人でも、毎回最下位! とかではないと思うので、頑張ってみてほしいと思います! 二つ目は、自分のレベルの低さを完全に受け入れて、賢い人の考え方や知識を全て吸収しようとすることです。 例えば、問題の解法を議論するときにとても初歩的な質問をすることを恥ずかしがらないようにしたり、成績がいい人の勉強法やノートの取り方を完全に真似したりすることです。 自信を持つためには知識を身につけ、学力を上げる必要があります。それを達成するための一番の近道は賢い人の真似をすることだと思います。 自分が東大志望であるというプライドが邪魔をすることもあるとは思いますが、それを捨てることも大事だと感じます。 私もはじめは学力が低く見られるのが嫌で友人に初歩的な質問をするのを躊躇っていました。しかしそれをやめてからは変に気負うこともなく、知識も身についた気がします。 三つ目は、受験の厳しさを理解している人に不安や悩みを吐露することです。担任の先生や塾の先生に自分の今の思いを素直に話すことで、心を軽くすることも的確なアドバイスをもらうこともできます。 私自身、高校時代に担任の先生に点数が上がらないことや授業中も一人だけついていけないこと、そして「私なんかがこんなハイレベルな人たちの多いクラスにいるべきじゃないのではないか」という当時の率直な思いを話していました。先生はその度ただの慰めではなく、適切なアドバイスをくださいました。 最も印象的だったのは、私の苦手教科である数学についてのアドバイスで、「確かに数学力は低い。解答を逐一覚えている様子だから応用できていない。でも、だから、その解法に至る過程やどんなときにその解法が使えるのか、思考のプロセスを重視して勉強すれば良い」という言葉です。 受験や勉強、そして自分自身のことを理解してくれている人に相談することで、私は一人で悩みを抱え込んで悶々とすることが減りました。 入学後の不安 上記で述べたような不安があるにも関わらず、「もし合格したら......」といったことを考えてしまいます。そして同級生にも先輩にも知り合いがいないことや、田舎から大都会東京へ出て行くことに対する不安が生まれていました。 私には東大の知り合いがおらず入学後の学校生活を考えるととても不安でした。 受験期は勉強に追われこの不安には対処する暇がありませんでしたが、入学してからこの不安は完全に杞憂だったとわかりました。 まず、似たような不安を抱えている地方出身者は他にも多くいて、自分が少数派ではないということです。そして、東大は小・中・高と同じようなクラス制度が確立されているため、コミュニケーションをとるのが苦手な人でも同級生や先輩とのつながりは必ず作ることができます。 次に東京での生活についてですが、地元とは違って東京では電車や地下鉄が主要な交通機関で、人も圧倒的に多いです。田舎暮らしだった私にとって東京のような都会で暮らすことには漠然とした不安を抱えていました。 この不安はもちろん受験期には解消されず、受験のために東京に来て慣れない電車に乗り、人の多さを目の当たりにしたことでむしろ不安が増しました。 そんな私が上京して 3 ヶ月ほど経った今思うのは、都会の環境には自然に慣れていくということです。 とはいっても、慣れるために何か努力をする必要はなく、毎日通学をしたり用事があって出かけたりしていれば自然に慣れてきます。私自身もそうですし、周りの友人や先輩も同じことを言います。初めは不安ですが、必ず慣れてくるので心配は必要ないです! また、ホームシックになるのではないかと心配する人もいるかもしれません。そんな人たちには東大指定の寮や県民寮に住むことをお勧めします。家に帰っても一人にならない環境に身をおくことで、家族と離れて暮らすことの寂しさや不安が紛れます。 おわりに ここまで読んでいただきありがとうございました! 日本一と称される東大ですが、天才だけが目指す場所ではありません。誰もが目指すことのできる場所です! 敷居が高いと感じる必要もありません。 合格後の生活についても様々な不安が浮かぶとは思いますが、案外杞憂で終わります。 ぜひオープンキャンパスに参加して東大がどんな場所なのか実際に目にしてみて欲しいです。 FairWind は主に地方高校生の学習支援を目的として地方出身東大生が自身の高校時代や大学生活について話し合うパネルディスカッションや東大生と一対一で話せる個別相談会、東大生と交流できるワークショップなど様々な企画を行っています。ぜひ気軽に参加してみてください!

東大に入って良かったと思うこと〜生活編〜

東大に入って良かったと思うこと〜生活編〜

はじめに 皆さんこんにちは。 この記事では東大の生活、特に大学生ならではの サークル キャンパス 学食 についてお話ししようと思います。 この記事を読んで少しでも東大に興味を持ってもらえたら嬉しいです。 サークル 東大には本当にたくさんのサークルがあります! 面白そうなサークルも多いです。 たとえば、襖サークル、キムワイプ卓球サークル、いもプロジェクトなどなど。 東大にしかないような マニアックなサークル に入れるのが醍醐味です。 ちなみに、筆者は3つのサークルに入っています。 サークルによってメンバーの雰囲気が全く違うので複数のサークルのコミュニティを持つと面白いです。 7つのサークルに入っている友人がいますが、忙しくないサークルも多いので両立は可能だそう。 そしてたくさんの友人や先輩に出会うことができ、 人脈が広がります ! また、東大のサークルにはその分野の強者も多くたくさん刺激を得ることができます。 キャンパス 東大のキャンパスってどんな感じ?と思っている人も多いと思います。 東大には主に2つのキャンパスがあります。 1、2年生は 駒場キャンパス 、3、4年生は主に 本郷キャンパス に通います。 東大のキャンパスの特徴はなんといっても自然がとても多いことです! 駒場キャンパスと本郷キャンパスの両方に池があり、木も多く、キャンパス内のいたる所にベンチがあったりするので、自然を満喫できます。 筆者は空きコマで友達と散歩することもあります。 そして キャンパスはとても広い です! 東大の全ての所有地を合わせると日本の国土の約0.1%を占めているそう。 また、施設もとても充実しています。 特に駒場キャンパスに最近できた 21 KOMCEE という建物は綺麗で雰囲気も良く、夜にはライトアップされます。筆者の推しスポットです。 そして図書館には本も勉強スペースもたくさんあります。130万冊の本があるそうです。 驚くことに本郷の書庫には解体新書、源氏物語、東海道中膝栗毛があります。 東大は歴史のある大学なので由緒ある建物が多く、記念碑や東大寮の跡地があったりするのも魅力の一つです。 学食 最後に、学食について紹介します。 駒場キャンパスには、 カフェテリア若葉 、 ダイニング銀杏 という2つの飲食スペースがあります。 また、購買やキッチンカーを利用することもできます。 これらは昼休みには長蛇の列ができます。 他にもイタリアントマト、ルヴェソンヴェールといったレストランやカフェもあります。 選択肢がたくさんあるので飽きないのではないでしょうか。 筆者は普段弁当を持参していますが、時々学食に行くのが楽しいです。 学食にはカレー、ラーメン、定食、オムライス、サラダバーなど 様々なメニュー があります。日によってメニューは少し変わります。 特にオムライスは注文後に作ってもらうので出来立てで美味しく、おすすめです! また、午後にはホットスナックやアイスも食べられます。 おわりに ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。 以上をまとめると、東大では楽しいキャンパスライフを送れるということです! 東大の生活が少しでも思い描けたでしょうか? 勉強を続けていくにあたっては、 モチベーションの維持 は必要不可欠です。 東大を目指しているのであれば、東大での大学生活を想像することで勉強も捗るのではないでしょうか。

地方出身東大女子の生の声

地方出身東大女子の生の声

はじめに こんにちは。理科一類1年のT.S. です。 今回は、 「地方公立高校から一般入試で東大に入学した女子学生」 という立場から記事を書かせていただきます。 私自身、高校時代には地方女子だからこその悩みを持っていたので、同じような境遇の方の参考になると嬉しいです。 同じ境遇の仲間を求めて 私の出身高校は、 毎年7人程度が東大に合格する地方公立高校 です。 地方であることで学習の進度や情報量で都会の高校生には遅れをとっていることは認識していたので、高1のころから周りの人に話を聞いたり、インターネットで合格体験記を読み漁ったりしていました。 ロールモデルとして、過去に地方から東大理系に進学した女子の先輩の話を参考にしたいと思い、インターネットで色々調べてみましたが、なかなか見つかりませんでした。 担任の先生に相談すると、 「うちの学校から東大理系に現役で合格した女子は見たことがない」 と言われました。 毎年少なからず東大理系への進学者がいるのにもかかわらず、先生が知らないということに驚きましたし、改めて女子の少なさを実感しました。 そして、そのレアな女子になってやろうではないかと強く思いました。 受験勉強を経て、東大でFairWindという団体に入り、自分と同じように地方から進学した女子は、私が思っていたよりもたくさんいることが分かり、 私の悩みは正しい情報があれば解消されていた ものだと知りました。 ですが、地方の高校生にとって、東大内部の情報を手に入れるのは難しく、知る機会も少ないです。 高校生の頃の私と同じように不安や孤独感を感じている高校生には、大丈夫、仲間はたくさんいるよと伝えてあげたいです。 悔しさをばねに 私は高校入学当初から東京大学を志望していました。 学校の男女比は半々でしたが、難関大学を目指す塾の理系クラスは男子20人くらい、女子2、3人という状況が当たり前でした。 塾ではいつも少数の女子で固まって話していたけれど、東大を志望する女子は私1人でした。 だから、 分からない問題があったときや、東大志望特有の悩みを持ったときは、先生に相談するか、自分一人で解決するかで、あまり友達と勉強に関する悩みを共有することがありませんでした。 一方で、私はそのような環境に慣れていたことと、マイノリティーであることに対して逆に特別感を感じていたことで、その環境を苦に思うことはあまりありませんでした。 理系女子が少ないからこそ、先生方に目をかけてもらえたり、模試でいい成績をとったときには褒めてもらえたりして、嬉しかったです。 ただ、私の周りの人たち、特に年配の先生や親戚は、 「女子は勉強ができない」 という考え方を持っていたように思います。 実際に、ある先生に模試の成績を見せに行ったときに、「やっぱり女子って勉強苦手だよね」と言われたことがあります。 確かに男子のほうが理系科目が得意な人が多く、模試の成績上位者はいつも男子が占めていましたが、 私は女子というくくりでひとまとめにされて、そのように言われるのが悔しくて悔しくて、男子たちに負けまいと必死で勉強しました。 そして、男子に対する競争心が、いつのまにか私の中で勉強へのモチベーションになっていました。 大好きな大学生活 東京大学に入り、女子が一層少ない環境でやっていけるのか不安はありましたが、クラスの男子は皆優しく、気軽に話せるし、遊びに誘いあう仲です。 大学生になってから、地方出身だから、女子だから、などといったことで悔しい思いをしたことは一度もなく、むしろ、自分の出身地域のことを話すと興味深そうに聞いてくれるのがとても嬉しいです。 男女かかわらず、学業面でも人格面でも尊敬できる人が多く、毎日刺激をもらっています。 また、勉強のことで相談できる女子が周りにいなかった高校時代と違って、クラスには、勉強のことはもちろん、なんでも話せる女子友達ができて、とても新鮮な気持ちです。 今では、東京大学に入ってよかったと心から思います。 おわりに それぞれ悩みは違うにしろ、みんな悩みは持っているものだと思います。 私が高校生の時には、関東の大学に行きたいのに、親が家から通える大学しか許してくれない子や、金銭的な理由で、前期の大学に落ちたら就職しないといけないといった悩みをもつ子がいました。 また、地方ではいまだに「女子は地元に」「女子は浪人までする必要はない」といった固定観念が残っているところがあります。 それぞれの家庭で事情は異なるとは思いますが、私は皆さんに、 境遇を理由に進路を狭めないでほしい です。 悩みを持っていた私の友人たちは、自分たちなりに奨学金について調べたり、信頼できる大人に相談するなどして、納得がいくまで自分の進路と向き合い、答えを出していました。 大学側が女子学生に対して行っている支援や配慮を活用するのも一つの手です。 この記事を読んでくださった皆さんが、夢をかなえられますように。 心から願っています。 読んでくださり、ありがとうございました!

東大に入って良かったと思うこと 〜友人編〜

東大に入って良かったと思うこと 〜友人編〜

はじめに 「どの大学に進めばよいのだろう……?」 これは多くの高校生にとって、重大な悩みとなっていることでしょう。 4年間の大学生活は自分の将来に大きく関わるだけに、悔いの残らない選択をしたいですよね。 私も高校時代、皆さんと同じように沢山悩みました。 悩み抜いた結果、最終的に東大受験という他より険しい道を行く決意をし、日本最高レベルの受験を突破するための勉強に励むことになったのですが、 私は現時点で東大に入ったことを一ミリも悔いていません。 こんなにも自信を持って言えるのは、今、私の 大学生活が充実している と実感できるからです。 そしてこの 充実感の最も大きな理由は、自分が友人に恵まれていると感じられ、友人との関わりを楽しめていることだと思います。 今回はそんな私が、どのような点で 友人に恵まれている 、また 友人との関わりが楽しい と感じているのかについて、「東大に入ってよかったと思うこと〜友人編〜」と題しご紹介していきます。 多彩な人に出会える! まずは、 バックグラウンドが多様で面白いこと。 国公立大学は様々な地域から学生が集まってくるのが一般的ではありますが、中でもとりわけ 日本全国から 集まってくるのが東大です。 特に地方の高校生を応援するという活動理念を持つこのサークルでは地方出身者率が高く、地元トークに花が咲くこともしばしば。 友人達と地元トークをする度に、同じ日本でも文化や方言などこんなにも違うものなのかと驚かされ、とても興味深いです。 地域的な背景のみならず、東大に入るまでの経緯も様々です。 一年に東大合格者を何十人も出すような都心の中高一貫の進学校で中学の時から東大を目指していた人もいれば、地方の高校からただ一人で東大に来た人もいます。 高校時代から噂に聞いていた、都心の進学校の子は「なんとなく」や「友達がみんな行くから」で東大に入るというのが本当だったと知ったときは、地方の高校とのレベルの違いを突き付けられ畏れ多さを感じました。 ですが、逆にそのような子達からすると、地方からわざわざ東大を目指す方が「何で?」「すご!」と思うらしいです。 また、仮面浪人したり一度社会人を経験してから大学に入り直したり、といった少し変わった経験をしてきた人が多いのも東大の特徴です。 このように様々なバックグラウンドを持つ友人達と話していると、自分がこれまで見てきたのは世界のほんの一部に過ぎなかったのだ、と心の底から感じます。 こんなに考え方が合う人、初めて出会った! 二つ目は、 価値観が合う人が多いこと。 バックグラウンドは違えど、全員が 東大を志して入ってきた同志 といえます。 そのためか、話していてもどこか 価値観が合う な、 考え方を理解してもらえている な、と感じる事が多いです。 私は高校時代、授業に全集中、出された課題は丁寧にやり、小テストや定期テストは毎回満点を取るつもりで勉強していました。 私が偉いからとか真面目だからという訳ではなく、この方法が最も効率的だと思っていたからです。 授業内容を理解していないと復習の時に自分でゼロから始める必要がありますが、授業で多くのことを吸収していれば理解する過程を省けるので復習の効率が格段に上がります。 課題や小テストもどうせやらないといけないのだから、自分の力を伸ばすために利用しないのはもったいないです。 ですが、この理論は高校の友達には中々理解されませんでした。 ただ効率が良いからやっているというだけなのに、 「やっぱり〜は真面目だね」 「私とはレベルが違うからそれができるんだよ」 といった言葉ばかりが返ってきました。 一方、大学入学後にこの勉強法を話すと、友人からの反応が全く違いました。 「絶対にその方がいいよね」 「マジでわかる!」 と 共感を得られる 事が多くなりました。 FairWindのメンバーが高校生に自分の体験談を話したり勉強法をアドバイスしたりするのを聞いていても、自分と同じように学校の授業や課題を大切にするのが一番効率的、と考えてやってきた人が多く、自分の考え方が決して特殊なわけではないことがわかり安心しました。 また、私は大学のクラスで 「こんなに考え方合うことってある?!」 というくらい価値観が似ており、一緒にいて 良い意味で全然気を遣わなくてよい友達 にも出会えました。 このように、 友人と話していて考え方や価値観が合うな、と感じられる場面がこれまでと比べて圧倒的に多く、とても居心地が良いです。 東大生、やっぱりみんな凄い! 三つ目は、 「凄い!」と心から思える人が周りにゴロゴロいる環境で学校生活を送れること。 高校までは、プレゼンに対する質疑応答や英語のディスカッションのような場でなかなか発言する人がいないのが普通でした。 しかし、私が東大で参加した授業では、そのような場面で教室が静まり返るのではなく、多くの人が 積極的に挙手発言 し 活発に議論 が交わされていました。 この様子を見た時、改めて「東大にいるのだな」と感じました。 また、普段勉強していないように見えてテスト前にはきちんと仕上げてくる友人達を見て、「さすが東大生だな」と思います。 友達に対する尊敬の念は勉強に限ったものではありません。 私が短期留学に行った時に印象的だったのは、現地の学生に大学や街で積極的に声をかけ一緒に観光や食事に行っていた子たちです。 英会話力だけでなく 高いコミュニケーション能力 や 優れた人間性 、 積極性 や 向上心 がなくてはできないことでしょう。 他にも運動系サークルの練習に週5で行きつつ学業成績も優秀な人や、プラントベース食材を使った料理を自分で研究し作っている先輩など、感銘を受ける点は挙げれば きりがありません 。 私が東大を志した理由の大きな一つとして、 レベルの高い仲間たち に囲まれた生活への憧れがあったので、実際に 尊敬できる友人たちが周りにいる今の生活は本当に刺激的で楽しいなと感じます。 本当にすごい友人達だけど…… \==でも、そうはいってもなんだかんだみんな普通の大学生なんです。 これが実は私が友人について一番好きな点かもしれません。== 「東大生が本当に普通の大学生なの?」 と思ったかもしれません。 最強の頭脳を持った天才。 自分とは違う世界で生きている雲の上の存在。 今までそんなイメージを持っていた人も多いでしょう。 それならぜひ一度東大生と話してみてほしい。話せばきっとわかります。 確かにテレビやメディアで取り上げられる東大生は、頭の回転が早いクイズ王やただならぬ知識量を誇る秀才といった人が多いですが、実際 そんな東大生はごく一部 。 大多数は周りより少し勉強への興味が大きかったり、物事を要領良くこなすのが得意だったり、努力してきたりしただけで、あとは世間一般の大学生となんら変わりのない 普通の大学生 です。 一人暮らしで完全に夜型人間になってしまい、2限に遅刻したり。 自習するつもりでも結局友達とのお喋りが楽しくて勉強が進まなかったり。 サークルに打ち込みすぎて単位を落としてしまったり。 単純に勉強へのやる気が起きなくて単位を落としてしまったり。 高校の時の勉強への集中力とやる気はどこへ行ってしまったんだろう、という話にもよくなります。 もちろんこれらに全員が当てはまる訳ではありませんが、東大生にもそんな一面があるんです。 恋バナが大好きで、彼氏彼女の話になると急に食いつきが良くなったり、気になる子との距離の縮め方を真剣に悩んでいたりもします。 このような話を聞くと、 「なんだ、東大生も他の大学生と変わらない、普通の大学生なのか」 と思いますよね? そうです、 私たちは決して手の届かない存在などではなく、普通の大学生集団なんです。 おわりに ここまで、私がどのような点で、東大に入ってよかったと感じているかについて、 友人 にフォーカスしてお話しさせていただきました。 私にとって、大学での友人との関わりは間違いなく自分の大学生活を充実させてくれている存在です。 私は東大に入ったことで、本当に凄いけれど、本当に普通の友人たちに囲まれて生活できています。それだけでこの大学に来て良かったな、と今心から思えています。 出身も経験も趣味も多様な仲間や、驚くほど価値観が合う親友、心から尊敬できる友人達。 皆さんも東大に入ればきっとこんな素敵な人たちに出会うことができるでしょう。 地方から東大を目指すのは多くの受験生にとって決して楽な道ではありませんが、きっとその苦労以上に多くのものを得られると私は確信しています。 皆さんのことを心よりお待ちしております。

【地方から東大への挑戦】カメの歩み

【地方から東大への挑戦】カメの歩み

はじめに “地方出身かつ女子”という東大、特に所属する理科三類では少数派の私。 この記事ではそんな私が東大に入るまでの体験を書かせていただきます。 将来について目標や志望はあるが高すぎるのではないかと不安を感じている方の助けになれば幸いです。 “憧れ”としての東大 祖父母の家の裏山を駆け回って過ごしていた幼少期。東京大学は文字通り東京にある大学、というくらいの認識でした。 中学に入り先生方のお話を聞く中で東大が日本でトップの大学だと知りましたが、自分が目指すという実感はないまま過ごしていました。 東大を志望に定めたのは高校1年の冬、文理選択の時です。古典や英語が好きで、かつ医学系の分野にも興味があった私は文理どちらを選ぶべきか悩んでいました。そんな折に知った東大の 前期教養課程 の制度。 大学に入った後でも進路について考える余地があること に魅力を感じ、東大に行きたいと考えるようになりました。教養課程の授業で古典や英語にも触れられるだろうと理系を選択し、医学に興味があったこともあり理科三類を目指すと決めました。 “目標”としての東大 東大志望を決めてから私はとにかく学校の先生に頼り、英作文の添削をお願いしたり各予備校が実施する東大模試の過去問をいただいたりしました。 首都圏より通える塾の選択肢が少ない分、高校の環境を最大限活用しよう と考えたのです。 厳しい現実にも直面しました。特に高3の秋は理数が伸び悩み判定も出ず、理科一類に変えたらどうかと言われることも、また自分で思うこともありました。 そんな中で周りの人の存在はとても大きかったです。ある先生がかけて下さった次の言葉は受験を乗り切る支えとなりました。 「『うさぎとカメ』で、うさぎの目標はカメに勝つことだった。カメの目標はゴールに着くことだった。カメになろう。」 この言葉に自分のやり方でいいんだ、人は気にしなくていいと背中を押してもらいました。そして、挑戦して上手くいかなかった後悔より挑戦しなかった後悔の方が嫌だと考え、理科三類に出願しました。 もし私が首都圏の学校に通っていたら、成績面での理想と現実の差を過度に意識して志望を変えていたと思います。地方からの挑戦だったことが逆に“ 無茶 ”をすることを可能にしたのかもしれません。 地方と首都圏の違いとしてよく挙げられるものに“ 情報 ”と“ 環境 ”があります。 正直、情報量の違いはインターネットの発達もあり少なくなっているように思います。 一方で“環境”の違いを実感するタイミングは度々ありました。そもそも東大を志望する母数が文字通り桁違いですし、塾や参考書の選択肢に関してはやはり都市圏の方が種類も多く充実しています。 それでも自分のいる環境を生かし切ることで合格できると身をもって知ることができました。よく言われる 『どこにいるか、ではなくそこで何をするかが大切だ』 という言葉は嘘ではないと私は思います。 “生活”としての東大 実際に東大生となって3ヶ月。念願の教養課程の授業は分野も多岐にわたり日々新たなことを知ることができています。 例えば英語の選択授業で“日本史を英語で読む”というものがあり、今までなかった視点から歴史を考えることができ興味深いです。理系に進みながらこのような授業も受けられるのは東大ならではだと思います。 そして何より周囲の人が刺激に溢れています。全国各地から多様な強みを持った人が集まっているので、日常の何気ない会話にも驚きや発見が度々あります。 厳しい局面でも折れずに目指してよかったと心から思える毎日 です。 おわりに 最後まで読んでいただきありがとうございました。地方の皆さんが自分の環境をビハインドだと考えず将来を考える支えやきっかけとなれば嬉しいです。 FairWindでは地方の中高生の皆さんに向けた企画をオープンキャンパスに出展する他にも、夢を追うみなさんをサポートする様々な活動を行っております。 興味のある方は気軽にWebページを訪ねてみてください。

オープンキャンパス参加者の声

オープンキャンパス参加者の声

初めに 私たちFairWindは、2024年8月6日(火)と7日(水)の2日間にわたってオンラインで開催された東京大学のオープンキャンパスに企画を出展しました。 主に地方(首都圏外)の高校に通う生徒を対象とし、プレゼンテーションや質問コーナーなどの企画を複数行いました。 地方出身の東大生とのコミュニケーションの場が設けられ、 多様性にあふれた東京大学の学生生活 や、 東大生からしか知り得ないような情報 をお伝えすることができました。 この記事では、昨年のオープンキャンパスの各企画の概要と、参加者の皆様の感想の一部を抜粋してご紹介いたします。 こんな東大生っている? いない? このコンテンツでは、東大生の特徴をいくつか挙げて、どれが本当かを参加者に当ててもらうことで、 多種多様な東大生像 について知ってもらいました。 参加者の皆様からは、 「自分は東大の立ち位置や世間のイメージだけで東大生を解釈していたが、明朗な会話や親しみのあるノリが多くあって、自分の気持ちを改めると同時に、 大学への距離がぐっと縮まったような気がした 」 「珍しい考え(クセのあるイメージ)に当てはまる東大生もいることを知り、そしてそれは東大生でも人それぞれなんだというところに気づき、大学に入ったからといって疎外感を急に感じることはなく、なら自分は 自分が行きたい大学に行くことにもっと自信を持っていいんだと思った 」 などのご感想をいただきました。 キミなら何うける? このコンテンツでは、 前期課程1週間のスケジュール を授業以外の要素も入れながらデザインしました。その中で東大生との会話を多く取り入れ、 東大生への親近感 及び 大学生活への期待感 を持ってもらいました。 参加者の皆様からは、 「たくさんのおもしろい授業が開講されていて受けてみたいと思った。 文系の科目でもさまざまな分野を学べるし、理系の内容も取れるところに惹かれた 」 「 実際に東大生の方が履修されていた授業の感想などを聞かせていただき 、大変参考になりました」 「決められた授業とは違って、 自分が興味を持って学べる大学という場への憧れが強まりました 」 などのご感想をいただきました。 地方出身東大生のリアルストーリーズ このコンテンツでは、現役東大生が 自らの受験期間の過ごし方や大学生活 についてパネルディスカッション形式でお伝えしました。 参加者の皆様からは、 「 現役東大生の受験生時代のリアルなお話を聞けて非常に満足でした 。ますます東京大学への想いが高まりました! 」 「地方出身東大生のリアルストーリーズでは聞きたかった情報を全部聞けた。 進路に関して迷っている中でもっと広い視野を持ってフランクに考えてみようと思えた 。参加してよかった! 」 などのご感想をいただきました。 全体の感想 2024年度のオープンキャンパスには、 中高生や受験生、保護者の皆様 まで、たくさんの方々にご参加いただきました。 参加者の皆様からは、 「 今日のお話では東大生の方がいい意味で人間的でより身近に感じられました 。是非目指したいです! 」 「今まで東大生は雲の上の存在っていうイメージがどうしても拭えていなかったが、今日の様々な企画を通して東大生が少し身近な存在になり、 自分も東大を目指してみようかなという思いが芽生えました! 」 などのご感想をいただきました。 終わりに オープンキャンパスの参加者の声を紹介しましたが、いかがでしたか。 この企画を通して東大に対する 堅いイメージを払拭し、東京大学を身近に感じてくださった方がたくさんいらっしゃいました。 FairWindは今年度のオープンキャンパスでも、企画を出展します 。ネットには載っていない情報を東大生に直接聞く良い機会になると思っております。 たくさんの方のご参加をお待ちしております!

アフターケアのご紹介

アフターケアのご紹介

はじめに オープンキャンパスでFairWindの企画に参加してくださった皆さん、ありがとうございました! 私たちFairWindは、企画が終わった後も皆さんの力になれるよう、誰でも利用できる アフターケア を用意しています。 解決できなかった疑問がある方や新しく聞きたいことがでてきた方、企画に参加できなかった方も、ぜひ気軽にご利用ください! ホームページ FairWindのホームページでは、合格体験記・参考書の紹介・東大の学部紹介など、皆さんに役立つ記事をたくさん掲載しています! さらに、メールマガジン登録案内ページや、FairWindメンバーへの質問フォームも掲載されています。ぜひチェックしてみてください! YouTube FairWindのYouTubeでは、高校生の皆さんをお助けできるような動画を配信しています! 東大生が高校時代に実践していた勉強法や学部の紹介、好きな本の紹介など、 様々なテーマの動画 があります! 息抜きがてら視聴していただけると嬉しいです! メールマガジン FairWindのメールマガジンでは、週2回FairWindメンバーが執筆した記事を無料で配信しています! 各教科の勉強法やモチベーションの保ち方、部活と勉強の両立方法など 皆さんの高校生活に役立つもの から、東大の学部・学科紹介や上京体験記など 大学生活の実態をお伝えするもの まで、幅広いテーマの記事をお届けしています。 東大生の生の声を聞いてみたい方は、ぜひ気軽に登録してみてください! 東大生に質問! 「企画後に追加で質問したくなった」「企画には予定があって参加できないけど相談したい」「面と向かっては話しにくい」 こんな皆さんの声に応えるのが、「東大生に質問! 」です! ホームページのフォームから送っていただいた質問に、団体メンバーが心をこめて回答を執筆し、メールにて送信します。 ホームページの記事やメールマガジンを読んでも納得のいく答えが見つからないとき、東大生に親身に相談に乗ってほしいとき、気軽に利用してみてください! X(旧Twitter) FairWindのX(旧Twitter)では、東大生の日常や受験に関するお役立ち情報、ホームページやYouTubeの新着情報をつぶやいています。 地方高校生に限らず多くの方に情報を届けています! 頻繁につぶやいているので、 モチベーションを維持したい方 や 気軽にいろいろな情報を手に入れたいという方 は、ぜひフォローをお願いします! おわりに このように、私たちFairWindは企画以外にも様々なサービスを用意しています。今後も皆さんに追い風(FairWind)を吹かせることができれば嬉しいです!

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